資格取得やスキルアップを目指す人のために、日本には複数の教育訓練給付制度が用意されています。
しかし制度ごとに対象者や支給内容が異なるため、違いが分かりにくいと感じる人も少なくありません。
この記事では、代表的な次の4つの制度を整理して解説します。
・一般教育訓練給付制度
・教育訓練休暇給付金
・高等職業訓練促進給付金
・自立支援教育訓練給付金
教育訓練給付制度の全体像
4つの制度は、大きく次の2種類に分類できます。
| 分類 | 制度 |
|---|---|
| 雇用保険加入者向け制度 | 一般教育訓練給付制度/教育訓練休暇給付金 |
| 福祉制度(ひとり親向け) | 高等職業訓練促進給付金/自立支援教育訓練給付金 |
4つの制度を一覧で比較
| 制度名 | 管轄 | 主な対象 | 支援内容 | 支給額の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 一般教育訓練給付制度 | 雇用保険 | 在職者・離職者 | 受講費補助 | 最大10万円(20%) |
| 教育訓練休暇給付金 | 雇用保険 | 在職者 | 休暇中の生活費 | 失業手当相当 |
| 高等職業訓練促進給付金 | 自治体 | ひとり親 | 修学中の生活費 | 月約7.5万〜10万円 |
| 自立支援教育訓練給付金 | 自治体 | ひとり親 | 受講費補助 | 最大20万円(60%) |
一般教育訓練給付制度

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雇用保険の加入者が対象となる、最も基本的な教育訓練給付制度です。
厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、受講費用の一部が支給されます。
主な内容
・支給率:受講費用の20%
・上限額:10万円
・対象:雇用保険加入者(一定の加入期間が必要)
短期講座や資格取得の初期段階で活用されることが多い制度です。
教育訓練休暇給付金

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在職者が無給の教育訓練休暇を取得した場合、休暇中の生活費を支援する制度です。
2025年10月から開始された比較的新しい制度です。
主な内容
・支給額:失業手当と同程度
・支給期間:約90日〜150日
・対象:雇用保険加入者で一定の条件を満たす在職者
長期の学習やリスキリングを想定した制度です。
高等職業訓練促進給付金

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ひとり親家庭が専門資格を取得する際に、修学期間中の生活費を支援する制度です。
自治体が実施する福祉制度の一つです。
主な内容(目安)
・非課税世帯:約10万円/月
・課税世帯:約7.5万円/月
・支給期間:最大4年程度
看護師や保育士など、長期の養成課程を対象としています。
自立支援教育訓練給付金

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ひとり親家庭が就職に役立つ講座を受講した場合、受講費用の一部を補助する制度です。
主な内容
・支給率:受講費用の60%
・上限額:20万円
・対象:ひとり親家庭で一定の所得条件を満たす人
比較的短期の資格講座などで利用される制度です。
制度ごとの役割の違い
4つの制度は、支援の内容によって次のように整理できます。
| 支援内容 | 該当制度 |
|---|---|
| 受講費を補助 | 一般教育訓練給付制度/自立支援教育訓練給付金 |
| 生活費を支援 | 教育訓練休暇給付金/高等職業訓練促進給付金 |
このように、
・雇用保険制度
・福祉制度
・受講費支援
・生活費支援
という軸で役割が分かれています。
まとめ
教育訓練に関する主な給付制度は次の4つです。
・一般教育訓練給付制度:雇用保険加入者の受講費補助
・教育訓練休暇給付金:在職者の休暇中の生活費支援
・高等職業訓練促進給付金:ひとり親の長期修学支援
・自立支援教育訓練給付金:ひとり親の受講費補助
制度ごとに対象者と支援内容が異なるため、
自分の状況と学習計画に応じて制度を確認することが重要です。
ハローワークや自治体の窓口で事前に相談することで、
適切な制度を利用しながら資格取得やスキルアップを進めることができます。


