1. はじめに
情報セキュリティにおいて、「リスクアセスメント」は企業が直面するリスクを特定し、適切に対策を講じるための重要なプロセスです。ITパスポート試験でも、情報セキュリティ管理の基礎として頻出のトピックです。
本記事では、リスクアセスメントの基本概念や実施手順、試験で問われやすいポイントについて解説します。
2. リスクアセスメントとは?
リスクアセスメントの定義
リスクアセスメントとは、情報資産に対する脅威や脆弱性を評価し、リスクの大きさを見積もるプロセスのことです。この評価に基づいて、適切なリスク対策を決定します。
リスクアセスメントの目的
- 情報資産を保護する
- セキュリティ事故を未然に防ぐ
- 企業の信頼性を確保する
- 法律や規制への適合を確保する
3. リスクアセスメントのプロセス
リスクアセスメントは、以下の3つのステップで実施されます。
1. リスクの特定
まず、企業や組織が保有する情報資産(データ、システム、ネットワークなど)を洗い出し、それらに対するリスクを特定します。
リスクの例
- ウイルス感染
- データの漏えい
- サイバー攻撃
- ハードウェアの故障
2. リスクの分析・評価
特定したリスクに対して、**影響度(Impact)と発生可能性(Likelihood)**の観点から評価を行います。
リスク評価の方法
リスク要因 | 影響度(高・中・低) | 発生可能性(高・中・低) |
---|---|---|
ウイルス感染 | 高 | 中 |
データ漏えい | 高 | 低 |
サイバー攻撃 | 中 | 高 |
評価結果をもとに、優先的に対応すべきリスクを明確にします。
3. リスク対応の決定
リスク評価の結果に基づき、どのようにリスクを管理するかを決定します。リスク対応には以下の方法があります。
リスク対応方法 | 説明 |
---|---|
リスクの回避 | リスクの発生を完全に防ぐ(例:危険な業務を廃止) |
リスクの低減 | 対策を講じてリスクの影響を減らす(例:ウイルス対策ソフト導入) |
リスクの移転 | リスクを第三者に移す(例:保険の利用) |
リスクの受容 | 影響が小さいリスクはそのまま受け入れる |
4. リスクアセスメントのメリットと課題
メリット
- セキュリティ事故のリスクを低減できる
- 組織のセキュリティ対策を体系的に管理できる
- 法令や規制への対応がスムーズになる
課題
- リスクの特定や評価が難しい場合がある
- 継続的な評価と改善が必要
- 対策にコストがかかることがある
5. ITパスポート試験対策ポイント
試験では、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- リスクアセスメントの定義を理解する
- リスクの特定・評価・対応の流れを把握する
- リスク対応の種類(回避・低減・移転・受容)を覚える
- 情報セキュリティのリスク事例を知る
6. まとめ
- リスクアセスメントは、情報資産のリスクを特定し、適切に管理するための手法。
- リスクの特定、分析・評価、対応の3ステップで実施する。
- 試験では、リスク対応の種類や実施プロセスを理解することが重要。
リスクアセスメントの考え方を理解し、試験対策に役立てましょう!