「話している内容は正しいのに、なぜか評価に結びつかない」。
その差は“伝わり方”にあります。本記事では、面接で評価者の腹に落ちるための**5原則(論理・数値・再現性・学び・簡潔)**を、テンプレと具体例つきで解説します。途中と最後に、匿名・箇条書きで赤ペン添削を受けられるLPにもご案内します。
目次
原則1:論理 — 結論→理由→具体→再結論
- 型:結論 → 理由(2〜3点) → 具体例(1つ) → 再結論(入社後の貢献に接続)
- コツ:一文一義・主語を明確に・接続詞の乱用を避ける
30秒自己紹介の型(コピペ用)
【結論】私は〈強み/専門〉を武器に〈役割〉で成果を出してきました。
【理由】根拠は〈場面〉で〈施策〉により〈指標〉を〈数値〉改善したことです。
【具体例】例えば〈Before〉→〈After〉。
【再結論】入社後は〈ポジション〉で〈貢献領域〉に再現します。
原則2:数値 — Before/After と規模感を出す
- 最低限の数字:対象規模(MAU/売上/予算/社数/工数)・Before/After・期間
- 代替指標:件数・率・時間・コスト・満足度(NPS/CSAT)・誤差/歩留り
- 比較:社内平均/前任比/競合/目標比/季節性を添えると説得力UP
数字の棚卸し(短表)
- 対象:__(例:月間MAU 3万)
- 指標:__(例:7日継続率)
- 期間:__(例:2ヶ月)
- 変化:__(例:18%→27% / +9pt)
- 補足:__(例:施策はA/Bテスト・母数n=8,200)
原則3:再現性 — 条件と手順を言葉にする
- 型:条件(前提/環境)→ 手順(3手以内)→ 検証(どう測ったか)→ 適用範囲
- NG:属人的スキルの自慢/偶然の成功談
“再現条件”のひな形
〈前提〉の環境で、〈手順1→2→3〉を実施。成功の判定は〈指標〉で〈基準〉以上。
同条件なら他案件でも再現可能(例:〈似た案件〉で〈結果〉)。
原則4:学び — 事実→根因→改善→検証→次回
- 落ちた話はOK:ただし根因と再発防止まで語る
- 責任転嫁はNG:自分の可動範囲と意思決定を明確化
1分テンプレ(失敗と学び)
【事実】〈状況〉で〈失敗〉。影響は〈数値/リスク〉。
【根因】〈真因〉(データ/プロセス/コミュニケーション)。
【改善】〈対策〉を実施。
【検証】〈指標〉が〈結果〉に。
【次回】〈チェックリスト/仕組み化〉で再発防止。
原則5:簡潔 — 30/60/90秒の3モード
- 30秒:結論+根拠数字1つ+再結論
- 60秒:結論→理由2点→具体1つ→再結論
- 90秒:60秒+“再現条件” or “学び”を1点だけ追加
- 運用:メモ3行で練習→録音→「助詞」を削る→一文20〜30字目安
Before/After 例
Before(抽象的)
アプリの改善に関わり、ユーザーから好評でした。
After(5原則適用)
【結論】学習アプリの初回体験を改善し、7日継続率18%→27%に。
【理由】課題は初回離脱。摩擦除去と価値提示の早期化に集中。
【具体】オンボーディングを3→1画面、チュートリアルを動画化。
【再現条件】MAU3万規模/同様の初回UXで再現可能。A/Bで有意差確認。
【学び】「最初の30秒が命」。以後はUXテストを施策前に必ず実施。
その場で使えるテンプレ集(コピペOK)
志望動機(1分)
【結論】私は〈顧客/市場〉への提供価値に共感し、〈役割〉で貢献できます。
【理由】〈強み〉が〈事例/数値〉で検証済み。
【比較】競合比:〈御社の強み〉×〈自分の適合軸〉。
【入社後】〈90日計画の概略〉。
成果エピソード(60秒)
【結論】〈対象〉の〈KPI〉を〈数値〉改善。
【施策】〈手順1→2→3〉
【検証】〈測り方〉と〈比較基準〉
【再現】〈適用範囲〉
失敗と学び(60秒)
【事実/影響】→【根因】→【改善】→【検証】→【次回の仕組み化】
まずは“箇条書き”でOK。匿名で1往復の赤ペンを
「原稿を完璧に整える」より要点の箇条書きが先。
あなたの回答を、5原則で“伝わる形”へ仕上げます。
練習とチェックのミニ習慣
録音セルフチェック(5分)
- 30/60秒で話す → 録音を倍速で聞く
- 主語欠落・数字欠落・結論遅れに印を付ける
- 文を短くし、数字を1つだけ必ず入れる
深掘り対策:三連Why
- なぜその施策? → なぜその手順? → なぜそれで測る?
- どれにも数字/検証/条件を1つ添える
面接直前の最終チェックリスト(保存版)
- 結論が最初の10秒に出ている
- 数字(規模・Before/After・期間)がある
- 再現条件(前提/手順/検証)を一言で言える
- 学びと次回の対策がある
- 30/60/90秒の3モードで言える
まとめ
- 伝わる鍵は論理・数値・再現性・学び・簡潔の5原則
- 完璧な文章は不要。箇条書き→赤ペンで磨くのが最短
- 再現できる人として“入社後の絵”まで語る
最後は匿名で1往復して、あなたの原稿を仕上げましょう。