データサイエンスの基礎:行列(マトリックス)の考え方と基本演算

データサイエンスや機械学習では、ベクトルだけでなく 行列(マトリックス) を扱う場面が数多く登場します。
行列は、複数のベクトルをまとめて表現し、効率的に計算を行うための重要な道具です。

本記事では、

  • 行列とは何か
  • 行列のサイズ(行・列)
  • 行列とベクトルの関係
  • 行列の基本的な演算

について、順を追って解説します。


1. 行列とは何か

行列の定義

数を方形(四角形)に並べたもの行列(マトリックス) といいます。

行列では、

  • 横の並び → 行(row)
  • 縦の並び → 列(column)

と呼びます。

例えば、次のように数値を並べたものが行列です。

1  2  3
4  5  6

この行列は、

  • 行が2つ
  • 列が3つ

ある行列です。


行列のサイズ(m×n 行列)

行が m 個、列が n 個 の行列を

  • m 行 n 列の行列
  • m×n 行列

と呼びます。

この行列を A とすると、
「m×n 行列 A」のように表します。


正方行列

行数と列数が等しい行列、つまり

  • m = n

となる行列を 正方行列 と呼びます。

例:

  • 2×2 行列
  • 3×3 行列

正方行列は、後述する「単位行列」など、特別な性質を持つ行列を定義する際に重要です。


2. 行列とベクトルの関係

DS1で学んだ n 次元ベクトル は、行列として次のように考えることができます。

  • n×1 行列(列ベクトル)
  • 1×n 行列(行ベクトル)

つまり、ベクトルは行列の特別な場合と考えることができます。

この視点を持つことで、
「ベクトルの計算」と「行列の計算」を統一的に理解できるようになります。


要素(成分)

行列を構成するそれぞれの数値を 要素(成分) と呼びます。

行列 A の

  • i 行 j 列目の要素

aᵢⱼ のように表します。


3. 行列にスカラーを掛ける(スカラー倍)

行列にもベクトルと同様に スカラー倍 を行うことができます。

定義

行列 A をスカラー k 倍した行列を

  • kA

と表します。

計算方法は非常にシンプルで、

行列のすべての要素に k を掛ける

だけです。


A =
1  2
3  4

に対して、

2A =
2 4
6 8

となります。


4. 2つの行列の和と差

計算できる条件

m×n 行列 A と B の 和 A + B差 A − B は、

  • A と B の 行数が同じ
  • A と B の 列数が同じ

場合にのみ定義されます。

行数または列数が異なる場合、
行列の和や差を計算することはできません。


計算方法

行列の和・差は、

対応する要素どうしを足す(または引く)

ことで計算します。


A =
1  2
3  4

B =
5  6
7  8

の場合、

A + B =
6 8
10 12

となります。


5. 2つの行列の積

行列の積は、和や差とは異なり、サイズに条件があります


行列の積が定義される条件

m×n 行列 A と p×q 行列 B の積 AB は、

  • n = p

のときにのみ定義されます。

結果として得られる行列 C = AB は、

  • m×q 行列

になります。


要素の計算方法(内積)

積 C = AB の i 行 j 列の要素 cᵢⱼ は、

A の i 行目

B の j 列目

内積 として計算されます。


2×2 行列の例

A =
a  b
c  d

B =
e  f
g  h

とすると、

AB =
ae + bg af + bh
ce + dg cf + dh

となります。

このように、行列の積は「行 × 列」の組み合わせで計算されます。


6. 特別な行列

ゼロ行列

すべての要素が 0 の行列を ゼロ行列 と呼び、

  • O

で表します。

ゼロ行列は、行列の加法において「0」の役割を果たします。


単位行列

対角要素がすべて 1、それ以外の要素が 0 の正方行列を
単位行列 と呼びます。

  • I(または E)で表されます。

例(2×2):

I =
1  0
0  1

単位行列は、行列の積において「1」と同じ役割を持ちます。


7. データサイエンスにおける行列の重要性

行列は、データサイエンスのあらゆる場面で登場します。

  • データセット(サンプル × 特徴量)
  • 回帰分析や分類モデル
  • ニューラルネットワークの重み
  • 次元削減や線形変換

これらはすべて、行列として表現・計算されています。


まとめ

  • 数を方形に並べたものが 行列
  • 行と列の数で m×n 行列 を定義する
  • ベクトルは行列の特別な場合
  • 行列では スカラー倍・和・差・積 が定義される
  • ゼロ行列と単位行列は特に重要

行列を理解することは、
統計学・機械学習・ディープラーニングへの入口になります。

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・大手企業のデータサイエンスチームリーダーとして、ビジネス戦略に統計分析を活用。
・機械学習モデルの設計から運用までを担当し、プロジェクトマネージャーとしても多数の案件を成功に導く。

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